61. モショエショエ1世国際空港 – レソト

建設年:2000年代
リスク要因:閾値がずれた短い滑走路、荒廃した施設

レソトのマゼノドにあるモショエショエ1世国際空港は、現在、空港を規格に適合させるための時間との戦いの中にあります。国際民間航空機関は、モショエショが高い基準を満たしていないとして、閉鎖の危機に陥っているのです。

モショエショエの施設は荒廃しており、空港も人手不足です。モショエショエの滑走路もひどい状態です。同空港の滑走路の長さはわずか200mで、敷居もずれていしまっています。レソト政府は、ICAOの閉鎖を回避するため、滑走路と施設の修復に注力しています。

62. クイーンズタウン空港 – クイーンズタウン、ニュージーランド

建設年:1935年
リスク要因:ダウンドラフト、乱気流、ウィンドシアー、滑走路のコンディションが悪い。

ニュージーランドのクイーンズタウン空港では、4社の航空会社が運航しています。カンタス航空、ジェットスター航空、ニュージーランド航空、ヴァージン・オーストラリア航空の4社です。クイーンズタウン空港は、旅客輸送量によると国内で4番目に忙しい空港で、2018年には、225万人の旅客を扱っていました。この空港は、ニュージーランドのリゾート地であり、観光客に非常に人気のあるクイーンズタウンを対象としています。

その人気とは裏腹に、クイーンズタウン空港に課題がないわけではありません。FlightPlan2050のサイトでは、ダウンドラフト、ウィンドシア、激しい乱気流のため、この空港は飛行の「安全スペクトル」において「最悪の状態」にあると述べています。さらに、氷や泥、雪によって滑走路のコンディションが急速に悪化することもあります。

63. モーガンタウン市営空港 – アメリカ・ウェストバージニア州

建設年:1949年
リスク要因:滑走路の短さ(現在、修正に取り組んでいるようですが)

現在、ウェストバージニア州モーガンタウン市は、この「危険な空港」のリストから外すためのプロジェクトに取り組んでいるようです。政府は同空港の滑走路延長プロジェクトを発注し、モーガンタウン市営は現在、その発破の段階に入っています。

同空港は滑走路を305m延長し、滑走路の長さをサッカー場21面分とする計画です。WDTV局によると、このプロジェクトは現在「進展を見せている」ということです。滑走路が短いと、パイロットが着陸して完全に停止するためのスペースが少なくなるため、この滑走路延長プロジェクトは非常に必要です。モーガンタウン政府は、この取り組みに5年かかると見込んでいます。

64. アクレイリ空港 – アイスランド

建設年:1928年
リスク要因:乱気流、風、山間部

The Iceland Review誌とアクレイリ空港は、この件でちょっとした筆談のような状態になったそうです。The Iceland Review誌は、アクレイリが世界で最も危険な空港のひとつであるとし、フライトオペレーターが「カテゴリーC」に分類していることを指摘しました。カテゴリーCでは、そこに着誌陸するためにパイロットが特別な訓練を受ける必要があります。

これに対し、航空会社であるIsavia社の広報は異論を唱えました。広報担当のGuðni Sigurðsson氏によると、The Iceland Review誌が言うほど、カテゴリーに意味はなかったということです。しかし、アクレイリが山間に位置するため、着陸時の風や乱気流が要因であることは否定できません。

65. テルライド・リージョナル空港 – アメリカ・コロラド州

建設年:1985年
危険因子:山に囲まれている、強風、嵐、標高が高い

もうひとつ、アメリカの危険な空港に名を連ねているのが、テルライド・リージョナル空港です。コロラド州のこの空港は、風が強いので油断できません。山に囲まれたこの公共空港は、標高2,767mに位置しています。この標高の高さが離陸時の揚力獲得を厄介にし、特に小型機を操縦する場合は注意が必要です。

もちろん、コロラドの天候は何の役にも立ちません。嵐、吹雪、強風はこの空港を予測不可能にし、頻繁に閉鎖しなければならないことは、この空港を知る人々にとって他人事ではありません。旅行代理店であるUncover Coloradoは、テルライド・リージョナルをアメリカで「最も危険で美しい」場所のひとつと呼んでいます。

66. アタテュルク空港 – トルコ、イスタンブール

建設年:1911年
リスク要因:テロ、政情不安

アタテュルク空港は、イスタンブールにある空港です。かつては大陸間旅客のハブ空港でしたが、航空交通がより新しいイスタンブール空港に移ったため、2019年に飛行を終了しました。現在、アタチュルクはメンテナンス、貨物、エアタクシー、ビジネスフライトのためにオープンしています。

このリストにある多くの空港とは異なり、アタチュルクが危険である理由は、短い滑走路や強風とは関係ありません。この空港は、テロ攻撃やクーデター未遂の舞台となったことがあるからなのです。2016年、3人の銃撃者がテロ攻撃で市民44人を殺害しました。その恐ろしい悲劇の1カ月後、クーデターが起こり、その間、親政府軍と軍部が空港をめぐって争いました。

67. サントリーニ国際空港 – ギリシャ、サントリーニ島

建設年:1972年
危険因子:暑い、冷房がない、狭い空港

The Active Times紙は、この空港を「世界で最悪の空港」のひとつに挙げています。ギリシャのサントリーニ島は世界で最も美しい休暇地のひとつですが(ギリシャ全土もそうですが)、この空港には多くの不満が残ります。

まず、一度に6便しか扱えないため、遅延や滞貨が発生すると、事態はさらに厄介なことになるのです。空港にはたくさんの列があり、暑い中待っている人がいます。サントリーニ島は涼しくてさわやかというわけではなく、エアコンもなく、部屋も狭いので、熱中症にもなりかねなません。

68. カルネバリ空港 – ベネズエラ、メリダ

建設年:1956年
リスク要因:滑走路が短い、両脇に山がある

アルベルト・カルネバリ空港は、ベネズエラの弁護士で同名の活動家にちなんで名付けられ、1950年代半ばに開港しました。当時はメリダの郊外に位置していましたが、周囲の山々に加え、すぐに住宅や商業施設などで混雑するようになりました。

この空港は、周囲の多くの空港と同じように危険な状況に直面しています。滑走路は1.6kmと短く、谷間に位置しています。カルネバリでは、以前にも有名な事故が起きました。2008年、サンタバーバラの飛行機が離陸後、山の中腹に墜落し、46人もの人が犠牲者となったのです。

69. ジョン・ウェイン空港 – アメリカ・カリフォルニア州

建設年:1967年
リスク要因:短い滑走路、騒音軽減のための離着陸

オレンジカウンティにあるジョン・ウェイン空港では、着陸が荒いことで有名です。同名の有名な西部劇俳優の名を冠したこの空港は、旅行ブロガーたちから最も怖い空港のひとつに選ばれています。

ある旅行サイトでは、ジョン・ウェインの離陸を 「スペースシャトルの離陸」や 「ミサイルの発射」に例えたほどです。滑走路は短く、両側にはニューポートビーチの住宅を含む障害物があります。航空会社は、住宅上空を通過する際に厳しい騒音規制をクリアしなければならず、スムーズな離陸を阻む障害物のひとつとなっています。この騒音対策によって、飛行機の機首を大きく下げる必要があり、これは乗客に快適な乗り心地を提供するでしょう。

70. シカゴ・ミッドウェイ国際空港 – アメリカ・イリノイ州

建設年:1927年
リスク要因:フライトの遅れ、交通事情、簡素なアメニティ

シカゴ・ミッドウェイ国際空港は、それ自体は危険ではないかもしれませんが、それでも最悪の空港としてランク付けされています。Curbed Chicagoのサイトによると、ミッドウェイはアメリカの 「最悪の空港」としてランク付けされています。

ミッドウェイが嫌われる理由はたくさんありますが、その中でも特に、空港のアメニティがいかに貧弱であるかということが挙げられます。ミッドウェイにはラウンジが1つしかなく、ゲートはいつも混雑しています。フライトの遅れはよくあることで、灰色の廊下と何もない空港は、ただただ憂鬱です。The Points Guyはまた、この空港は交通渋滞のために到着まで時間がかかるので、到着した時点ですでに乗客はイライラしていると指摘しています。

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